湯治のふるさと秋田県玉川温泉の魅力

秋田県にある玉川温泉は、一ヶ所からの湧出量が日本一、そして世界でも有数の強酸性温泉（ph1.2）です。

湯治で有名な玉川温泉は、自炊部屋があったり長期で宿泊できるような施設が揃っています。

玉川温泉は療養・静養を目的とした湯治宿です。今まで訪れたどの温泉地とも異なり、観光にスポットを当てていません。天然の岩盤浴や10種類以上の入浴方法など、温泉そのものを存分に楽しめます。

自然散策路でハイキングを楽しんだ後にはさまざまな角度から温泉が楽しめる、まるで温泉テーマパークな玉川温泉に行ってきました！

散策路で玉川温泉の力を感じる

玉川温泉にはゆっくり歩いても１時間ほどで回れる程よい散策路があります。

約98度の源泉が流れるすぐ横を歩いて回れます。

源泉が湧き出ているところはぐつぐつ煮えたぎっていて、もう沸騰しすぎちゃってるよ！というくらいの状態でした。そこからの湯気がすごくて視界が奪われてしまうくらい。
この蒸気に含まれる温泉成分を吸引することで肺や気管支の疾患に効能を期待できるそうなので、散歩しながら温泉の効果を自然と取り入れられます！この時点でテンション上がりまくりです！

至る所ですごい勢いで温泉が湧き出ていて、力強さを感じます！
どんどん進んでいくと、中心部に到着。
ゴオゴオとすごくうるさいくらいで、場所によっては大声を出さないと会話も聞こえないくらい。本当にすごい光景です。

自然の中の岩盤浴

この辺りはマグマにより地表が暖かいので、天然の岩盤浴を楽しめてしまいます！

温泉の地熱を利用して自然の中で岩盤浴を楽しんでいる方がたくさんいました。ゴザの購入もできますが、自分で持ってきたり大きめのタオルを敷いても利用できそうな感じです。

温かい場所を探して寝転んでもよし、小屋のようなものが数カ所用意されているのでその中で岩盤浴を楽しんでもよし。無料で利用できると思われる小屋は屋根付きで、直射日光が当たらないためか人気で満席でした。

たくさんの人が大自然の中で横になり岩盤浴を楽しんでいる光景がなんだか新鮮で面白かったです。
時間もなかったため岩盤浴は諦めましたが、温かい地面を探して座ってみると、じんわりとした暖かさでとても気持ちがいい！

散策路からさらにハイキングコースもあるようですが、時間がないので今回は断念。

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湯治にぴったり玉川温泉の湯

ゆっくりとミニ周遊コースをまわった後は、お待ちかねの入浴タイム！
事前に調べていると、「肌に噛み付くような強酸性の温泉」とのこと。今まで入ったことのないタイプの温泉にわくわくです！

玉川温泉では注意事項がいくつかあります。

温泉の中で肌を擦ってはいけない。
温泉に浸かると自然とやってしまう行為ですが強酸性の玉川温泉ではNGです。
出るまえにしっかりかけ湯をして温泉成分を流すこと。
普段なら温泉成分を肌に残すために入浴後にシャワーはしませんが、玉川温泉ではヒリヒリ感を残さないために大切です。

浴槽は木で作られていてあたたかみがあります。「弱酸性の湯」「源泉50%」「源泉100%」「寝湯」「立ち湯」「サウナ」「箱蒸し」「飲泉」など10種類以上の異なる入浴方法で玉川温泉を楽しめる、まさに温泉のテーマパークです。

まずは「源泉50%の湯」から恐る恐る入ってみます。ヒリヒリせず、大丈夫そう。お湯の温度もちょうど良くじんわり温かい、気持ちのいいお湯です。
ぬる湯とあつ湯も用意されていて、自分の好きな温度の温泉を楽しめます。素晴らしい。

その後「源泉100%の湯」も入りましたが、こちらはしばらく入っていると、足の付け根あたりの皮膚の薄い部分からだんだんとヒリヒリしてきました。肌の弱い人は無理せず入浴するのがよさそうです。

個人的に一番のお気に入りが「箱蒸し」。
箱の中に入って首から上を出して座ります。箱の中は蒸気で蒸されているので汗をかきますが、顔は出ているので息はしやすくサウナが苦手な人にもおすすめです。
別府で有名な地獄蒸しをされる食材はこんな感じなのかなとぼんやり考えながら、目を瞑ってリラックス。これ普通の温泉でもあればいいのに。

「飲泉」では温泉をお水で薄めて飲むことができるので、体の中から温泉を体感できます。ゆっくりと飲用して、飲用後は歯を守るためにうがいが必須です。
飲泉所の流しに迷い込んだトカゲが強酸性にやられてひっくり返ってお亡くなりになっているのを見てしまい、強酸性にビビった私は薄めすぎてほぼ水でしたが、他の人たちは少し酸っぱい味がすると言っていました。

玉川温泉