苦しかったときの話をしようか

経営難だったUSJをV字回復させた伝説のマーケター、森岡毅さんの著書「苦しかったときの話をしようか」を読みました。
キャリアについて考える人にはすぐにでも読んでほしい一冊であり、今まで読んだ中でもトップに入るお気に入りの本です!

もともとマーケティングには全く興味がなかったですが、このインタビュー記事を読んだことがきっかけで森岡さんに強く惹かれました。

https://agenda-note.com/conference/detail/id=3473

森岡毅という人はどんなことを考え、どんな思考を持っているのか、森岡さん自身に興味を持ち、「苦しかったときの話をしようか」を読むに至りました。

目次

はじめに
成功するためには
自分のキャリアを考える全ての人へ!
ついでに全国の娘たちへ!

はじめに

「はじめに」を読んでがっちりと心が掴まれていました。

この本は、もともと森岡さんが娘さんに向けて書き溜めていた完全プライベートな原稿。なので世間の声を気にして書かれておらず、より現実的なリアリティのある内容が印象的でした。マーケターとしてではなく、ビジネスの最前線で生きてきた人としてではなく、子供の成功を願う一人の父親として書かれたもの。
この本を読んでいると、ビシビシと森岡さんの全力が伝わります。

成功するためには

闇雲に努力をするのではなく、キャリアの勝ち筋を見つけるために積み重ねるべき、努力のフォーカスを3つ紹介します。

  • 己の特徴の理解
  • それを磨く努力
  • 環境の選択

成功は必ず人の強みによって生み出されるのであり、弱みからは生まれない。
なので自分の「強み」をみつけてひたすらにそれを磨き上げる。
会社はそのために、ネームバリューよりもスキルが伸ばせるようなところを選ぶべきです。

ではどうやって自分の強みや特徴を見つけるのか。(いわゆる自己分析)

その方法がこの本では紹介されていたので、実際にやってみました!
なんとなく、自分の性格はこんな感じかなと思っているものはありましたが、客観的に見てみるとこんな一面もあるのかも。と新たな発見もありました。
どの強みを伸ばすようにキャリアを考えていけばいいのか、だんだんと明確になっていきます。
(例えば私は「プログラマーは向いていない」とずっと思っていましたが、「考えることが好き」という意外な一面に今回気が付けました!)

自分のキャリアを考える全ての人へ!

ビジネスの第一線で活躍している森岡さんの、今までの人生の経験から得たものを惜しみなく伝えられている本でした。吸収できることばかりで、夢中であっという間に読んでしまいました。

できればもっと若い時に、学生の時にこの本に出会いたかったと思いますが、出会えてよかった一冊です。
キャリアについて考えたり成長をしたい人にとっては、いつ読んでも遅くはない良書だと思いました。もし将来子供ができるようなことがあれば中学生くらいから節目ごとに何度も読ませたい。私自身もキャリアに悩んだときにまた読みたいと思います。

ついでに全国の娘たちへ!

この本を読んで自分の人生やキャリアについて考えるようになったのはもちろんのことですが、同時に、娘をもつ父親の気持ちというものが伝わってきました。学ぶこと盛りだくさんのこの本でしたが、最後は感動させられてしまいました。森岡さん、すごいです。
全国の頑張るお父さんたち、そして自分の父親にありがとうを伝えたいと思います。

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